マークシートのあれこれ

誤読が少なく高精度

最近のマークシート読み取り装置、OMRは性能が高く誤って読み取ってしまう可能性は低くなっています。
技術の進歩はもちろんのことですが、OMRが高精度であるがゆえに避けられないトラブルもあります。
OMRを詳しく理解することで、トラブルが起きた場合の対応に役立ちます。
本記事ではOMRの仕組みを紹介します。

マークシート式試験はOMRというマークシートリーダーで読み取り、集計を行います。マークシートは主に大学入試などの規模が大きい試験などで使用されるものです。正確性が求められるシーンで使われる理由は誤読がおきる可能性が低いためです。
多くの教育機関や企業が採用し、大量の採点や集計を行うさいに使われています。

マークシート式の回答法では、筆記具が指定されていることが多いです。それには理由があります。

鉛筆と指定されているマークシート式試験は多いです。鉛筆の芯に含まれている黒鉛に反応する、近赤外線を当てて読み取りを行います。そのため炭素が含まれていないボールペンなどで回答するとエラーが発生する要因になります。シャープペンシルの芯にも黒鉛は含まれていますが、成分にプラスチックが含まれているため、しっかりと読み取れません。
鉛筆以外にもOMRの照射に反応する成分が含まれた筆記具もあります。筆記用具売り場などではマークシート用のシャープペンシルや、サインペンも販売されていますので、チェックしてみましょう。

マークシート式の回答法を採用する場合、筆記具の指定を行わない場合はあらゆる種類の筆記具に対応しなければなりません。このようなときは、光学式読み取り装置を使用する飛鳥があります。

光学式読み取り装置は、光の色で多くの色の筆記具に対応します。たとえば、赤鉛筆で塗りつぶされた場合は赤の可視光線では読み取ることができません。このような場合は緑色の光を当てることで対応できます。

光学式読み取り装置は、精度が高く、例えば用紙に付着した消しゴムのカスや消し残しが残っていても反応します。そのため、回答用紙を提出する前は、消し残しはないか、訂正した部分はきれいに消えているかなどを慎重に確認することが大切です。